運動指導者、施術家、医療従事者であり健康を伝える人間だからこそ絶対避けては通れないことがあります。
それはなんだかわかりますか?
それは自分自身が健康であり続けることです。
私もキャリアとしては10年以上になりますが、それでもやっぱり自分が健康であることが一番説得力があるのだなと恥ずかしながら最近になってしみじみ感じます。健康を伝えるものが健康であり続けること、当たり前のことが当たり前にできていない状態だとやはり何を言っても伝わりにくい、伝えたいことが半減してしまうなと感じます。
自分自身の健康を顧みる時に3つの観点で健康を作り続けています。皆さんも同じようにやれとは言いませんが、やれていなければやることをおススメします。なぜならば、あなたが伝えようとしていることも結局はご自身が実践が伴っていないことであると受け手側がすぐに察知してしまうからです。隠そうとしても、すぐにその実践的経験のなさは感づかれています。
① 自律神経の調子がいい状態
② 栄養状態がいい状態
③ 運動を実践している状態
当たり前のようにやれている人は安心してください。バッチリです。
もしこれをみて「ギクっ!?」とした人も安心してください。私もそうでした。だから、今から整えればいいのです。
どのように整えたらいいかは、おそらく皆さんも知識があるかと思いますので、先にどのように仕事に繋がっていくのかを解説していきたいと思います。
自律神経が良い状態がどのように仕事につながっていくのか?
自律神経が整っている状態とはどのような状態でしょうか?
ー 日中眠くならない
ー 朝しっかり起きれる
ー 少しのことですぐにイライラしない、穏やか
ー どんなことにも意欲的に取り組める、モチベーションが落ちない
ー すぐ悲観的にならない、前向き
ー 人とのコミニケーションは別に嫌でない
ー 人からのアドバイスを素直に聞ける
ー お腹が痛くなったり、頭が痛くなったりしない、便秘気味ではなく、内蔵の調子がいい
ー 冷えや浮腫みがない
ー 体重の増えすぎていない、痩せすぎていない
ー 顔色が健康的である
また、「ギクっ!?」とした人多いのではないでしょうか?
今の世の中にとって自律神経が整っている人の方が貴重です。ほとんどの人は整っていませんので。
自律神経が整っている状態というのは、要は精神的・肉体的パフォーマンスが高い状態です。
何事にも意欲的に取り組めますし、1日の中の笑顔の割合が多い。
これだけでも人を寄せ付けますし、仕事いただけそうですし、取り分け人と接する仕事であれば
「あの先生、あの人なんだか癒される、感じいい」となりますよね。
自律神経がいい状態は運動指導者に限らず整えた方がいい状態なのでどんな仕事も捗ります。
よく研修・勉強会マニア(私もおそらくその部類)の方がいらっしゃいますが
そのような方って研修中や講義中に眠る人がいるんですよね。(私もやったことがあります、、)
講義中に眠る人ってよく「その先生の話が眠い」っていう言い訳をしますが(実際そういうこともありますが)、
実は自律神経の状態が乱れており、日中に覚醒した状態に自分自身を保てていないのです。
自律神経が整っている人は目の前の講師の先生の話が眠いかどうかあまり関係なく、この講義の内容をどうしたら自分の仕事に生かせるかや
この先生はこう言っているけど、実際の現場では実際はどうだ?自分ならどうやるか?本当にこの人の言っていることは真実か?など思考が巡ります。
勉強会に参加しているつもりでも眠い人は勉強会に出ていないですよね笑 だって寝てますから内容入っていませんよね。
自律神経を整えて、勉強会に参加するのと自律神経が乱れたまま勉強会に参加するのでは費用対効果が明らかに違います。
またいつもイライラしている人はグループ、パーソナル、施術の仕事をした時にこんな視点でイライラしています。
ー なぜこの人はできないのか?
ー なぜこんなやる気がないのか?
ー 雰囲気が悪い
ー なぜ伝わらないのか?
ー なぜ教えてもらった通りにやっても成果がでないのか?
自律神経が乱れていると視点がどうしても自分に偏ります。
自分への防衛反応が先に働いてしまうから、本音は以下のようになってしまいます。
ー なぜ私はこんなに体調が悪いのに、この人はできないのに付き合わないといけないのか?
ー なぜ頭痛がするのに、このやる気のない人の相手をしなければいけないのか?
ー なぜこんなに疲れているのに、こんな雰囲気が悪いところで指導しなければいけないのか?
ー なぜこんなにしんどいのに我慢して、伝わらない指導に時間をかけなければいけないのか?
ー なぜ眠いのを我慢して勉強したのに、教えてもらった通りにやっても成果がでないのか?
本来重要な「目の前の視点で考える、目の前の人の状況を考える」という行動が省略されて、自分の身体の心配の思考の先頭にきてしまい、感情に態度・思考が支配されてしまい運動指導者、セラピストとしての重要な責務がやれなくなってしまいます。
自律神経が乱れた状態で1年感仕事するのと、自律神経が乱れていない状態で1年感仕事をするのでは圧倒的に差がでてしまうのがわかりますか?
あなた自身が自律神経を整えることを日常の中に取り入れていったらあなたのあらゆるパフォーマンスが上がります。
個人的にはこの自律神経の整えることを本業はとても大切にしています。
本当に大事です。あなたが自律神経が整えることでお客様に対する対応も、仕事のパフォーマンスも、日常生活のアドバイスもガラッと変わるでしょう。
自律神経の整え方は、本業のブログにいくつか書いてあるのでこちらにリンクを貼っておきます。
栄養状態がいい状態がどのように仕事につながるのか
運動指導者、セラピストとして活動していると運動生理学、解剖生理学、運動学、トレーニング、動作分析という知識の中で答えを探してしまいがちです。
私の師匠の株式会社コンディショニングブリッジの代表であり、コンディショニングトレーナーの四ノ宮祐介さんのベースの考え方として、「多様性を理解する」ということがあります。つまり、様々な原因が考えられるということです。
運動指導者、セラピストとして運動生理学、解剖生理学、運動学、トレーニング、動作分析に精通している状態とは大前提であり、基礎であると私は考えております。もちろん、一生をかけて学び続けるし、常に変化していくセオリーと変わらないセオリーを整理しておくことは大切です。学びを止めたら必ず衰退します。
その前提のもと、多様性を理解していく中で、健康を支える1つとして「栄養」というのは非常に大きな役割を担っています。
例えば、トップを狙おうとしている同程度のマラソン選手2人いたとします。一方は栄養状態が偏っている状態で1年間トレーニングをして、一方は疲労や筋肥大や内臓の調子を整えることのできる栄養状態を保ちながら1年間トレーニングをしました。さあ1年後はどうなっているのでしょうか?
例えば、膝の痛みを改善したいお客様が2人いたとします。一方は代謝をよくしたり炎症が起きにくい栄養を考えながら3食栄養バランスよく食べて治療やトレーニングを行い、一方は栄養なんて全く考えず治療やトレーニングを行いました。さあどちらが早く治りそうでしょうか?
もちろん治療・トレーニングの質や整合性も大きく関わりますが、もし栄養だけが大きく違うとしたら明らかに栄養状態がいい方が改善がいいでしょう。またスムーズに進むでしょう。
運動指導者、セラピストとして運動生理学、解剖生理学、運動学、トレーニング、動作分析の専門家として見られている、いつでもアドバイスできる状態であることを前提として、健康やパフォーマンスに関わる事柄の幅を常に広げていくことは非常に重要な要素になっていきます。
あなたがアドバイスできなくてもいいから、その必要性を学ぶために栄養の良い状態の実践はまずあなた自信が常に経験しておいて欲しいです。
とっかかりとしておすすめの本のリンクを貼っておきます。
また、栄養と自律神経は切っても切れないないので自律神経を整えるためにも良い栄養の摂取は必須となっていきます。
実践の伴った学習が何よりも説得力のある言葉を生み出します。
運動を実践している状態がどのように仕事につながるのか?
これは言われると耳が痛い人もいるかと思います。
「言行一致」・・・口で言うことと行動とに矛盾がないこと。 主張しているとおりに行動すること。
やっていないことを人に言うことは説得力がないし、伝えた内容がどのような感情を引き起こすかを経験していないと相手の気持ちが読めません。
またあなたが実践者でないことは言葉のトーンやあなたの空気感、佇まいですぐにお客様にバレています。
・運動指導者としてレッスンの中でしか運動ができていない
・セラピストとしてセルフトレーニングで伝える内容の実践が伴っていない
私もセラピストとして活動している中で、知識だけあれば実践が伴っていなくても伝えられていると数年勘違いしておりました。
やはり実践が伴った内容を伝えているのと、実践が伴っていない内容を伝えるのでは明らかに伝える側の説得力が違います。
誰に教わるかでその内容の腑に落ち方が違います。
誰もが言行一致している人から教わった方が腑に落ちます。
だから、運動を教えるあなたが運動を経験していること、運動を実践していること、運動を習慣化していることがどれだけお客様に勇気と指針を与えるかをぜひあなたが実践をして実感をしてください。
また、運動が習慣化している状態も自律神経が整います。あなたがあなたの目標に向かって運動を続けている状態がどれだけ身体が整うかをあらためて実感して欲しいです。